雇われ嫁の備忘録

42歳主婦が人生を変えようと奮闘する話

第2話 現代の医療技術って凄い

診察を終えて調剤薬局で薬を貰い自家用車に乗り込んだ。

 

え……こんなに安くていいんですか????

 

これが最大の驚きでした。

それまでの精神科のイメージでは

診察代と薬代がとても高額という極めて勝手な思い込みでおりました

調べもせずこうだろうと勝手に思い込んでおりました

 

診察代……2千数百円……

 

いやいやいや、落ち着け。

きっとこのあと処方される薬ってのが高いんでしょそうなんでしょ

 

お薬貰う。

お薬代……5百数十円……

しかも楽天Edyで支払える

 

私の握りしめた財布の中の2万円は出番なしでした

銀行からわざわざおろす事なかったね

 

自家用車に乗り込んだ私は、先程の診察で先生とお話したことを思い出す。

 

先生は味方だった。

辛かったこと苦しかったことをツイッター以外で生身の人間に直接話すのは初めての経験だった。

先生は私とのすべての会話をパソコンで打ち込みながら、診察を進めた。

先生に全部心の内をさらけ出した。

泣きそうになったけど我慢して極力冷静なふりをした。

 

これが心療内科の診察かあ…

うん、たしかに心が軽くなった。

人に話を聞いてもらうって大事なんだなあと初めて思い知った。

カウンセラーの存在って必要だったんだ

自分が当事者になってみて初めての感じた。

 

家に帰って夕飯の後

いよいよ処方されたお薬をいただく

 

不安な気持ちが和らぎます。

そういう説明が紙に書いてあった。

自分の気持ちがお薬の力によって変化するっていう現象が本当に起きるのか???

まだ信じられなかった。

 

数分後

 

異変が起きる

 

何だこれ

何だこれ!!

何なのこれえええ!!!!

 

ほんとに不安な気持ちが消えたよ!!!!

無理やり自己嫌悪になろうと

一生懸命嫌だったことを思い出そうとするんだけれど

思い出せないのですよ!!

心が楽過ぎる

 

本当に十何年ぶりにこんな穏やかな気持ちになれた気がした。

気持ちいい

 

思い起こせば

 

嫁いできてから

緊張が途切れることが無かったな

自営業の会社に自動的に入社して

友達も

自分の親も

親戚のおじさんおばさんも

いない中で

なれない職場

妊娠

出産

専業主婦

ワンオペ育児

そして消えることのない孤独感

 

よく頑張ったよ私

お疲れ様、私

 

これから心が休まるときがお薬の力だけども貰えることになった。

現代の医療技術はほんとにすごい

 

その日私は久しぶりに幸せな気持ちで

眠りにつくことができたのでした

 

 

次回、更に自分を勇気づけてくれる人に出会います