雇われ嫁の備忘録

42歳主婦が人生を変えようと奮闘する話

第1話 人生の分岐点

雇われ嫁の備忘録

 

あれは確かコロナが流行りだす一ヶ月ほど前の事だったと記憶しております。

あの頃の私は本当に心身ともに疲弊しておりました。

仕事をしていても物忘れがひどく、数分前に確認したことも覚えていない。

本気で自分は若年性アルツハイマー病なのではないかと悩んで、症状などを検索してはうなだれておりました。

そんな自分が情けなくてミスや忘れ物をする度に、夫に感情をぶつける毎日。

毎回毎回、自分は駄目な人間だきっと病気なんだもうなんでだろうなんでだろうと聞かされ続けた夫は、さぞかし呆れていたことでしょう。

というか、見るからに呆れていました。

そんなことないよ、と毎回返さなければいけない夫。

お疲れさまです。

 

とにかく自己肯定感が極めて低く、常に頭の中は

 

どうしたら今の現実から逃げることが出来るかと言う事を考えては不可能という現実に打ちのめされる、

過去の自分の行動を思い出してはあの時こうしていれば今の苦労は無かったのに、

 

この2つの思考の繰り返しで埋め尽くされておりました。

 

 

その頃でした。SNSで見つけた精神科に通院しているという一つの呟き。

なんとなく気になって関連するワードを検索してみました。

 

そしてここで発揮されたのが自分の持ち前の行動力でした。

関東から何も考えず東北に嫁いできた行動力。

知り合いいなくても一ヶ月もすればなんとかなるさという楽観的思考ですべてを捨てて嫁いできた行動力。

とにかく考えるより行動力。

自己肯定感がべらぼうに高かった結婚前までの行動力。

今となっては恨むべき行動力。

 

その行動力が

精神科の扉を叩きに行き

そこから

人生がちょっと思っていたのと違うルートをたどりだします。

 

次回、精神科の先生とお話します。